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考古・歴史

紅塵荘残照―池長孟のまなざし 2022年3月29日(火曜) ~ 2022年5月8日(日曜)

紅塵荘こうじんそう」は、当館美術コレクションの核を形成した池長孟いけながはじめ(1891-1955)の自邸として、昭和3年(1928)12月、海を望む葺合の山手(現神戸市中央区野崎通)に竣工したスパニッシュ様式の洋館です。
昭和2年8月11日、池長は、紅塵荘の設計を担当する小川おがわ安一郎やすいちろうが手がけた大阪の病院へ行った帰り、内本町のべにや美術店で、長崎版画に出会います。この運命的な出会いこそ池長の美術品収集のはじまりであり、紅塵荘の竣工後に自宅の装飾品を希求するうちに探りあてたのが、その後一大コレクションへと発展していく「南蛮美術」でした。ある意味、紅塵荘は池長孟コレクション、ひいては神戸市立博物館の原点といもいえる建築なのです。
戦後は劉外科病院、春日野会病院として往年の面影を残しながら病院として使用され、「ひょうごの近代住宅100選」にも選ばれる名建築として知られていました。惜しまれながら平成27年(2015)2月に老朽化のために解体されること になりましたが、建物を彩った部材や家具の一部は当館に受け継がれています。
本展では、ステンドグラスや家具、室内装飾などを通して、美術コレクションとは異なった視点から、池長の透徹した美意識を感じとっていただきましたら幸いです。

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    紅塵荘 ステンドグラス アーチ形イルカ文

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    紅塵荘 ステンドグラス 円形獅子文

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    紅塵荘 花台

展示作品リスト

  • 紅塵荘 建築願附池長邸新築設計書等 1件 昭和2年(1927)
  • 紅塵荘 棟札 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 壁面装飾の鋳造獅子 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 ステンドグラス 円形獅子文 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 ステンドグラス アーチ形イルカ文 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 1階書斎造り付け棚引出し 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 屋根瓦 1点 昭和3年(1928)
  • 紅塵荘 花台 1点 昭和3年(1928)