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びいどろ・ぎやまん・ガラス

ガラスの文房具 2022年3月15日(火曜) ~ 2022年5月22日(日曜)

文房(書斎)を飾る硯、筆、墨などの器物を観賞し、訪れた友人とともに愛でる習慣を「文房清玩ぶんぼうせいがん」といいます。中国の文人たちのたしなみは、日本でも特に江戸時代に流行しました。
ガラス製の文房具は、江戸の硝子びいどろ問屋・加賀屋久兵衛かがやきゅうべえの引札にも「文具揃」として描かれています。文政11年(1828)頃の創業当初から明治時代にいたるまで、加賀屋の引札は9種類ほど刊行されていますが、「文具揃」は全てに確認できることからも、その需要の高さがうかがえます。
本展では、江戸時代から明治時代前期までにつくられた筆軸、硯、硯屏などのガラス製文房具を採りあげます。ガラスの文房具が持つ、清らかな美に触れる機会となれば幸いです。

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    丸彫り桃形紫色被せガラス硯

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    手彫り薩摩切子羊頭形ガラス筆洗

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    手彫り切子紫色被せガラス墨台

展示作品リスト

  • 丸彫り桃形紫色ガラス硯 明治時代前期(1868-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子ガラス軸大筆 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子ガラス筆筒 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子菊花形ガラス付蒔絵筆架 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子西洋館形ガラス筆架 明治時代前期(1868-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り薩摩切子羊頭形ガラス筆洗 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 磨き緑色板ガラス入り硯屏 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子紫色被せガラス墨台 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子亀形ガラス文鎮 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 丸彫り切子犬形ガラス文鎮 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子花形ガラス文鎮 江戸時代後期~明治時代前期(1844-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 手彫り切子菊花形ガラス風鎮 江戸時代後期~明治時代前期(184489) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)