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美術

洋画コレクションより―空間を見極める 2020年8月13日(木曜) ~ 2020年9月22日(火曜)

絵画という、二次元の平面の中に封じ込められた三次元の空間―。
今回の展示では、当館の洋画コレクションの中から、画家たちが、それぞれの時代に、空間をさまざまに表現した作品を選んでご紹介します。
みなさまは、描かれた空間に、どのくらいの広がりを感じるのでしょう。そこに満ちた空気の温度、湿度、気圧、流れはいかがでしょう。描かれたモチーフを見て、何かが香っているように、または音や話し声がするように思われるかもしれません。さらに、幸せなあたたかい雰囲気や寂しい気分、不穏な気配をもたらす兆を見つけることもあるかもしれません。
絵画作品は、ご覧になるかたの感覚によって、いかようにも開かれます。描かれた空間をどのようにとらえ、理解するかは、みなさま次第なのです。
それでは、感覚を鋭く研ぎ澄まし、想像力をたくましくして絵画の中に入り込み、ひととき、描かれた空間を深くお楽しみください。

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    山本芳翠《猛虎逍遙図》

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    前田吉彦《湊川新橋風景》

展示作品リスト

  • 前田吉彦 湊川新橋風景 明治13-30年頃(c.1880-1897) 油彩・絹本 当館蔵
  • 山本芳翠 猛虎逍遙図 制作年不詳 油彩・キャンバス 当館蔵
  • 田村孝之介 湯殿 昭和22年(1947) 油彩・キャンバス 当館蔵
  • 川端謹次 潮風 昭和30年(1955) 油彩・キャンバス 当館蔵
  • 西村功 出札所の人 昭和37年(1962) 油彩・キャンバス 当館蔵
  • 大垣泰治郎 因幡風景(冬) 昭和49年(1974) 油彩・キャンバス 当館蔵