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びいどろ・ぎやまん・ガラス

ヨーロッパのガラス―かたちと装飾 2025年11月26日(水曜) ~ 2026年2月1日(日曜)

透明度の高いガラス生地、均整のとれた器のかたち、カットや金彩などのきらびやかな装飾…江戸時代に長崎貿易を通じてもたらされたヨーロッパ製のガラス器は高貴な美を有しています。当時の日本の人々は、これらの輸入ガラスをギヤマン(ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「Diamannte」が転訛てんかした呼称)と呼び、その輝きに魅了されていたのです。
これらのヨーロッパ製のガラス器は、海外との交流が限られていた日本のガラス職人にとって参考となる貴重な情報源でした。それを示すように日本製のガラス器には、ヨーロッパ製のそれらから多分の影響を見てとれるのです。
本展示では、ヨーロッパ製ガラス器のかたちや装飾方法などに注目し、和ガラスとの関係をひもときます。江戸時代の人々が魅了され、また追求したヨーロッパ製ガラス器の美に触れる機会となれば幸いです。

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    カラーツイスト脚付きガラス杯

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    カットガラス丸文長円形皿

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    プレス捩じ菊文長円形ガラス皿

展示作品リスト

  • カットガラス台付き鉢 イギリス製 19世紀前半 1口 当館蔵
  • カラーツイスト脚付きガラス杯 イギリス製 1750~80年 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • エアーツイスト脚付きガラス杯 イギリス製 1740~80年 1口 当館蔵
  • 金彩花綱文栓付きガラス瓶 ベルギーあるいはオランダ製 1780年頃 1合 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
  • 緑色丸形ガラス瓶 オランダあるいはドイツ製 天保10年(1839)箱書き 1本 当館蔵
  • 金彩藍色カットガラス碗 イギリス製 19世紀中期 1口 当館蔵
  • カットガラス塩入れ イギリス製あるいは中部ヨーロッパ製 19世紀前半 1点 当館蔵
  • カットガラス手付き水差し イギリス製 1820年頃 1口 当館蔵
  • カットガラス丸文長円形皿 アイルランドあるいは中部ヨーロッパ製 18世紀後半~19世紀前半 1枚 当館蔵
  • プレス捩じ菊文長円形ガラス皿 イギリス製か 19世紀中期~後期 12枚 当館蔵
  • 帆船のある異国風景図ガラス絵 (板ガラス)ヨーロッパ製 (ガラス絵)日本製か 19世紀前半 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)