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美術

洋画の「なぜ描く?/どう描く?」―魅せたい・身体 2023年2月14日(火曜) ~ 2023年3月21日(火曜)

どうして油絵には、人間の身体―とりわけ裸体が多く描かれるのでしょうか。筋骨隆々とした男性の立ち姿、無邪気に振る舞う子供たち、そしてベッドに横たわり大胆なポーズを取る女性……。現代の私たちは、これらを「人体美を追求した芸術作品」と読み取ることが出来るはずです。この考え方が日本でも理解されるようになった背景には、洋画家たちの苦悩と研鑽による長い歴史がありました。
 明治以降、日本の画家は「油絵」を学ぶため、骨格や筋肉を正確に捉える西洋の人体表現に本格的に向き合います。これは、目で捉えた物の形や質感を写し取る技術と同時に、芸術作品において人体をもっとも重視するヨーロッパの美的価値観や思想そのものを理解しなければならないことを意味していました。日本の画家たちは、どのように西洋の身体と出会い、どのように日本の身体を見つめたのでしょうか。彼らが魅せたい身体を表現するに至るその長い道のりを、当館が所蔵する様々な人物画と一緒に歩んでみましょう。

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    チャールズ・ワーグマン「O Bun San」

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    百武兼行「裸婦」

展示作品リスト

  • 川上冬崖「西画指南」明治4年(1871)、木版・紙、当館蔵(池長孟コレクション)
  • チャールズ・ワーグマン「O Bun San」19世紀後期、明治時代、油彩・紙、当館蔵(池長孟コレクション)
  • 高橋由一「初代玄々堂像」明治8年頃(1875)、油彩・キャンバス、当館蔵(池長孟コレクション)
  • 百武兼行「裸婦」明治14年頃(1881)、油彩・キャンバス、当館蔵
  • 鹿子木孟郎「白薔薇」昭和12年(1937)、油彩・キャンバス、当館蔵
  • 田村孝之介「湯殿」昭和22年(1947)、油彩・キャンバス、当館蔵
  • 大森啓助「新生平和国家(群像)」昭和23年(1948)、油彩・キャンバス、当館蔵