Language | 文字サイズ  S M L

大震災 / 展示設備の状況

2階 常設展示室4(考古)

神戸市立博物館の展示設備は、古代から現代までの神戸の歴史を紹介する「常設展示室」と、期間限定の特別展・企画展示を行う「特別展示室1・2」「南蛮美術館室」「ギャラリー」からなる。
木製・紙製の資料を多く扱う当館の性質上、展示は強固なガラスケースを用いる場合が多い。今回の震災ではこのガラスケースがらみの被害が多発することになった。あるケースでは天井の照明を覆うためのルーバーが落下し、またあるものはそれ自体が転倒し、資料を損壊した。ただ、固定型のケースでの被害は比較的すくなく抑えられた。
※解説文末尾の6桁の数字は撮影日時。

常設展示室4/青銅器の鋳造のコーナーの被害状況
傾斜台に展示していた東奈良銅鐸鋳型(複製)が滑落、小キズ。950219

常設展示室4/竪穴住居のくらしのコーナーの被害状況
人形が倒れているが、特に被害はなかった。950121

常設展示室4/共同墓地から首長墓へのコーナーの被害状況
大壺が金属製の枠からずれて転倒、小キズ。950121

常設展示室4/弥生土器の変遷のコーナーの被害状況
ルーバーが落下。最上段の壺が中段に、中段の壺2点が下段に落下、大破。下段に展示の高坏大破など被害多し。950121

常設展示室4/共同墓地から首長墓へのコーナー
ルーバー落下。土器棺大破。950219

常設展示室4/古墳のはじまりのコーナーの被害状況
小さい平台上に展示していた手焙形土器が転倒・大破。斜面台のヤリガンナ2点、鍬先が滑落・損壊。950221

常設展示室4/稲作のはじまりのコーナー
壁面に垂直に固定していた杵(複製)が落下、小キズ。傾斜台に展示していた石斧(複製)が滑落。950219

常設展示室4/銅鐸の起源のコーナー
銅鐘(複製)を展示していたL字型の展示用具が後方に転倒。右に展示していた小銅鐸が展示台より落下。被害はなし。950121