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研究紀要

研究紀要:第20号(2004年)

執筆者 論題 要旨
川野憲一 岩嶺山石峯寺文化財調査報告書 博物館がおこなった石峯寺の調査報告書
高久智広 史料紹 介〉「和田岬・湊川崎砲台関係資料」について 一 神戸市教育委員会文化財課と神戸市立博物館では、平成13年(2001)度に和田岬・湊川砲台関係史料(文書12件・絵図9点)を購入した。和田岬・湊川砲台は西宮・今津砲台とともに、幕府の摂海防備策の一環として、文久3年(1862)から元治元年(1864)にかけて築造された洋式砲台である。本稿ではこれらのうち、湊川砲台の築造に関連する入用帳・出来形帳など5点の翻刻と、湊川・西宮砲台の外郭絵図2点を紹介した。また和田岬・湊川砲台が明治以降どのように取り扱われたのかについて、若干の解説を加えた。
小野田一幸 〈史料紹介〉近世兵庫津における会所日記 近世兵庫津における会所日記の残存状況をふまえたうえで、現存最古とみられる尼崎藩領時代の元禄4年(1691)の岡方会所日記を翻刻。 
富山直人 明石川流域所在の木槨墓について 神戸市西区でおこなわれた西神ニュータウン内遺跡の発掘調査のうち、西神30-1地点古墳の報告
吉田尚 博物館の評価についての考察 近年、自治体で「行政評価」を行う動きが顕著になり、導入例も増えている。神戸市においても平成15年度に「事務事業評価」が実施され、その結果が報告・公表された。博物館においては、日本博物館協会が各博物館において「自己点検・評価」を行うべきだとの提言を行っており、平成15年月に日本博物館協会会員に「自己点検・評価アンケート」を行った。こうした状況の下、公立博物館等においても独自の取り組みとして、または日本博物館協会の支援を得て自館を点検・評価する動きが見られる。こうした状況を踏まえ、神戸市立博物館の評価について考察を試みたい。