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大震災 / 収蔵設備の状況

収蔵庫11

神戸市立博物館では、16世紀以来の日本と西洋との文化交流を示す「南蛮・紅毛美術」コレクション、国宝桜ヶ丘銅鐸を含む考古資料、我国随一の質量を誇る古地図コレクション、そして、中世より港町として繁栄してきた兵庫・神戸を物語る歴史資料、約38000点を収蔵している。
これらの資料は収蔵庫10・11に収納されている。一部の新聞で、これらのコレクションが浸水により大きな被害が出たとの報道がなされたことがあったが、明らかな誤報である。
これらの収蔵庫で深刻な状況をもたらしたのは、スチール製のマップケースである。これらの収納棚は地震の衝撃で一斉に引き出され、バランスを失い転倒する例が多発した。このような中にあっても資料自体の被害はきわめて低く抑えられたのは不幸中の幸いであった。
※解説文末尾の6桁の数字は撮影日時。

4階 収蔵庫11
収蔵庫11は収蔵庫10の隣に位置し、国宝の銅鐸、工芸品などを収蔵している。震災当日、銅鐸は常設展示室4に展示されていた。しかし、収納棚の一つが転倒し、納められていた銅鏡7点が破損した。950121

4階 収蔵庫11
収蔵庫11では、陶磁器などの工芸品を納めた棚の転倒などはなかった。950122