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特別展 スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち 2022年7月16日(土曜) ~ 2022年9月25日(日曜)

この展覧会は終了しました

開催概要

周辺の壮大な自然環境と、起伏に富む重厚な街並みで「北のアテネ」とも称される古都・エディンバラ。その中心に1859年に開館したスコットランド国立美術館は、現在では毎年230万人以上が訪れる、ヨーロッパでも屈指の規模を誇る美術館となっています。その収蔵品は、中世から現代にいたる西洋美術史をカバーしつつ、英国、特に地元スコットランドの芸術家たちの作品に関して唯一無二のコレクションを形成してきました。

 本展では、このスコットランドの誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。ヨーロッパの巨匠たちによる芸術に触発されて生まれた、ゲインズバラ、レノルズ、コンスタブルらによる英国絵画、特に、レイバーン、グラントなど、スコットランド出身の画家たちの珠玉の名品も多数出品。合わせて87件89点の作品のうち、75点が日本初出品のものです。
 ヨーロッパ大陸と英国との文化交流、スコットランドの独特な気風が育んだ、壮大な美の旅へおでかけください。
会  期
2022年7月16日(土曜)~9月25日(日曜)
休 館 日
毎週月曜・7月19日(火曜)・9月20日(火曜)[ただし7月18日(月曜・祝日)と9月19日(月曜・祝日)は開館]
開館時間
9時30分~17時30分(金曜と土曜は19時30分まで)
※入場は閉館の30分前まで
主  催
神戸市立博物館、毎日新聞社、NHK神戸放送局、NHKエンタープライズ近畿
協  賛
信越化学工業、DNP大日本印刷、公益財団法人 日本教育公務員弘済会 兵庫支部
後  援
ブリティッシュ・カウンシル、Kiss FM KOBE
協  力
日本航空、ルフトハンザ カーゴ AG
入 場 料
当 日 前売・団体券
一 般 券 1,800円 1,600円
大 学 生 900円 700円
高校生以下 無料 無料

※神戸市在住で満65歳以上の方は当日一般料金の半額。(確認できるものをご持参ください)
※団体は20名以上。
※障がいのある方は障がい者手帳などの提示で無料。
※本展は予約優先制です。予約なしでご来場されますと、入場をお待ちいただく場合があります。
※チケットの購入・予約方法は公式HPをご覧ください。チケットをお持ちの方もご予約をおすすめします。

※前売券は令和4年6月1日(水曜)から7月15日(金曜)まで販売。
※主なチケット販売場所は、公式オンラインチケット、ローソン、チケットぴあなどの主要プレイガイド、セブンイレブン他コンビニエンスストアなどです。
〇新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、展覧会の延期・中止をさせていただく場合があります。
〇新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来館の際には、マスクの着用、検温、手指の消毒などにご協力をお願いします。館内ではできるだけ会話をお控えください。
〇館内の混雑状況によっては、入館、入室を制限する場合があります。
<大阪市立美術館との相互割引>
当館券売窓口にて、大阪市立美術館で開催される特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の観覧券(半券可、オンラインチケットを含む)のご提示により、当日一般・大学生料金から100円割引を適用いたします。
※観覧券1枚につき、お一人様1回限り割引いたします。
※他の割引と併用はできません。
ドレスデン国立古典絵画館所蔵
フェルメールと17世紀オランダ絵画展
展覧会公式サイト
https://greats2022.jp/

展覧会の構成と主な出品作品

出品目録(PC版)

出品目録(スマートフォン版)

※掲載画像はすべて、©Trustees of the National Galleries of Scotland

プロローグ ―スコットランド国立美術館

スコットランド国立美術館で、開館以来現在も使用されている歴史的にも貴重な展示室の様子や、美術館を取りまくエディンバラの街並みを描く作品を紹介します。また、スコットランドを愛する人々の熱意により拡充されてきたこの美術館のコレクションの象徴として、チャーチの記念碑的大作を展示します。

フレデリック・エドウィン・チャーチ ≪アメリカ側から見たナイアガラの滝≫

1867 年
油彩・カンヴァス

チャーチ(1826-1900)は、世界各地を旅した、19世紀のアメリカの風景画家。1867 年にパリで開催された万国博覧会に出展するために制作されたものと考えられます。画面左上には、展望台から景色を眺める二人の人物が描かれており、彼らの存在が自然の壮大なスケールを示しています。スコットランド出身の実業家によって美術館に寄贈されました。

1.ルネサンス

15・16 世紀のフィレンツェ、ヴェネツィア、ローマを中心とした偉大な創造性の時代を、著名な絵画と素描で紹介します。非常に重要な宗教画(ヴェロッキオ、ヴェロネーゼ、エル・グレコ)や世俗的な作品(コレッジョ、ボルドーネ)が含まれており、芸術家に与えられた活動機会の広範さ、パトロンの興味や嗜好の多様性を示しています。

アンドレア・デル・ヴェロッキオ ≪幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)≫

1470 年頃
テンペラ、油彩・カンヴァス(板から移行)

本作の作者として比定されているヴェロッキオ(1435 頃-88)は、レオナルド・ダ・ヴィンチなど優れた弟子を育てました。「ラスキンの聖母」という通称は、英国の評論家・芸術家のジョン・ラスキンの所蔵品だったことにちなみます。同時代の聖母子像の背景としては、異例の壮大な古代建築の廃墟が用いられているのが特徴的。古い宗教に対するキリスト教の勝利を意味するとも言われます。

2.バロック

17 世紀のヨーロッパでは、革新的な画家たちが、繊細かつ壮麗な表現で、従来の世界観を覆そうとしました。黄金時代のオランダ絵画を代表するレンブラント、10 代にしてかつてないリアリズム絵画を制作したスペインのベラスケスら、巨匠たちの油彩画とともに、画家たちの並外れた自由な発想を垣間見ることができる習作や素描も紹介します。

ディエゴ・ベラスケス ≪卵を料理する老婆≫

1618 年
油彩・カンヴァス

17 世紀スペイン絵画の天才・ベラスケス(1599-1660)が、18 歳か 19 歳の頃に自身の才能を世に示した傑作。本作のような台所や居酒屋の場面を描いた作品はスペイン語で「ボデゴン」と呼ばれますが、庶民の慌ただしい日常の、一瞬の輝きを切り取ったかのようなリアリティ、前景の食器や食材、老婆と少年の肌や衣服など、質感表現に注目。とりわけ、調理中の卵の白身が固まりつつある描写は見事です。

レンブラント・ファン・レイン ≪ベッドの中の女性≫

1647 年
油彩・カンヴァス(上部はアーチ形)

17 世紀オランダの巨匠・レンブラント(1606-69)が描く、真剣な眼差しで何かをみつめる女性。旧約聖書に登場するサラが結婚初夜のベッドで、8 人目の夫トビアが悪魔と戦う様子を見守っている場面とされます。彼女は過去 7度の結婚の初夜に、悪魔によって新郎を亡くしていました。希望と絶望の狭間でトビアを凝視するサラの姿だけが描かれているため、鑑賞者には物語を読み解く見識が求められます。

3.グランド・ツアーの時代

18 世紀、英国のコレクターたちは、美術品の購入や文化的教養を深めるためにヨーロッパ大陸を巡る「グランド・ツアー」を行いました。本章ではヴァトー、ブーシェなど同時期のフランスのロココ趣味絵画などを概観しつつ、肖像画を軸に発展の途についた英国絵画の魅力を、ゲインズバラ、レノルズ、ラムジーの作品で展示します。

フランソワ・ブーシェ ≪田園の情景≫ 「愛すべきパストラル」 「眠る女庭師」 「田舎風の贈物」

1761-62 年
油彩・カンヴァス

ブーシェ(1703-70)は、ロココ時代のフランスを代表する芸術家。花や鳥を差し出しているのは、男性が女性に愛を捧げていることを意味します。同時代の舞台作品からインスピレーションを受け、ブーシェは 1730 年代からこうしたロマンティックで牧歌的な主題に取り組みました。

ジョシュア・レノルズ ≪ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち≫

1780-81 年
油彩・カンヴァス

ファッショナブルな白いモスリンの衣装を身にまとい、手芸にいそしむ三姉妹。その華麗で優雅なたたずまいは、ギリシア神話に登場する「三美神」が、時空を超えて18 世紀の英国上流社会に降臨したかと見紛うばかりです。画家のレノルズ(1723-92)は、優美さと慈愛に満ちた人物を、歴史画のような壮麗な構成のなかに描くことで、英国肖像画の隆盛を導きました。

4.19 世紀の開拓者たち

19 世紀はヨーロッパ全域で革命的な絵画表現が開花した時代です。ドービニー、コローらの風景画から、印象派、新印象主義など、フランス絵画の革新を概観しつつ、伝統に則しながら新しい肖像画の境地を切り開いたレイバーンとグラント、独自の感性で自らが慣れ親しんだ景色を普遍的な芸術に昇華させたコンスタブルなど、多様な展開を遂げた英国絵画の諸相を紹介します。

ジョン・コンスタブル ≪デダムの谷≫

1828 年
油彩・カンヴァス

同時代のターナーと共に、19 世紀英国を代表する風景画家、コンスタブル(1776-1837)。その円熟期の作品で、彼自身の故郷の風景を描いたもの。本作は、コンスタブルが影響を受けたクロード・ロランの作品の構図を踏襲していますが、彼の故郷サフォークの田園を長年にわたり描き続けた集大成でもありました。ノスタルジックな光と風を体感できる、コンスタブル渾身の傑作です。

フランシス・グラント ≪アン・エミリー・ソフィア・グラント (“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836 -1880) ≫

1857 年
油彩・カンヴァス

グラント(1803-78)は、ヴィクトリア朝のエリートたち御用達の肖像画家でした。その彼が、愛すべき次女・デイジーを 描いたのが本作。雪景色のなか、自信に満ちた表情でこちらを見つめるスタイリッシュなデイジーは、実は結婚を目前に 控えていました。グラントが亡くなるまで身近に置いていた作品で、家族への愛情に満ちた一面を伝えます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール ≪子どもに乳を飲ませる女性≫

1893-94 年
油彩・カンヴァス

1885 年、印象派を代表する画家・ルノワール(1841-1919)に、長男ピエールが生まれると、彼は本作のような母性を主題とする作品を描くようになります。赤ん坊の服や肌のピンクが映えるよう、全体の色調が整えられています。赤ん坊はルノワールの次男で、のちに映画監督となるジャン。女性は子守りのガブリエルで、晩年のルノワール作品にモデルとしてしばしば登場します。

なお、東京会場で展示された下記の4件は、神戸会場では展示されません。
ベルト・モリゾ≪庭にいる女性と子ども≫
クロード・モネ≪エプト川沿いのポプラ並木≫
エドガー・ドガ≪踊り子たちの一団≫
ポール・ゴーガン≪三人のタヒチ人≫

関連イベント

学芸員による展示解説会

日付
展覧会会期中の毎週土曜日
時間
17時~17時30分(受付、開場は16時30分~)
場所
神戸市立博物館 地階講堂
定員
80名(当日先着順)
対象
一般
参加費
無料(ただし、当日ご使用いただける本展観覧券が必要です。)

未就学児向け鑑賞会

日付
令和4年8月1日(月曜)
時間
9時30分~12時
対象
未就学児のお子様とその保護者の方
※入場は11時30分まで。
※事前のご予約は不要です。
※保護者の方は当日ご使用いただける本展観覧券をご用意ください。当日当館券売窓口でも購入いただけます。

障がい者向け鑑賞会

日付
令和4年8月1日(月曜)
時間
13時30分~16時
 ※入場は15時30分まで。
 ※事前のご予約は不要です。
 ※障害者手帳、療育手帳などをご持参ください。介助が必要な方は、介助者とともにご来館ください。

ジュニアミュージアム講座「きみも巨匠になれるかな?」

日付
令和4年9月11日(日曜)
時間
午前の部は10時30分~12時(受付は10時~)
  午後の部は14時30分~16時(受付は14時~)
場所
神戸市立博物館 1階体験学習室
定員
各回8名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
対象
小学校4年生~中学校3年生
参加費
500円(当日受付にて現金でお支払いください)
申込
神戸市イベント申込サイト
  午前の部https://kobecity-event.jp/reservations/calendar?id=424
  午後の部https://kobecity-event.jp/reservations/calendar?id=425
  申込期間:令和4年8月17日(水曜)~8月31日(水曜)

サタデーナイト・フォトアワー

本展をよりお楽しみいただくため、下記の時間帯では全ての作品が撮影できます。

日付:展覧会会期中の毎週土曜日

時間:17時30分~19時30分

注意事項:
※撮影した作品画像はSNSなどにご使用いただけます。
※撮影の際は、周囲のお客様にご配慮をお願いいたします。
※長時間立ち止まっての撮影はご遠慮ください。
※フラッシュ撮影、動画撮影はご遠慮ください。
※三脚、一脚、自撮り棒、脚立などの撮影補助機材を使用することはできません。
※撮影した作品画像を商業利用することは固くお断りいたします。
※状況によっては中止とさせていただく場合がございます。予めご了承ください。




※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、展覧会の延期・中止、ならびに関連イベントを中止させていただく場合があります。
※来館時のお願い
・入館時の体温測定にご協力ください。
・マスクの着用についてご協力をお願いいたします。
・手指消毒にご協力ください。
・館内では会話をお控えいただき、お静かにご鑑賞ください。
・近くの方と出来るだけ間隔(2m程度)をおいてください。
・状況により入館を制限する場合があります。
・咳、発熱など体調不良の症状がある方は、ご来館をお控えください。
こちらもあわせてご確認ください。
※随時、当館ホームページならびに公式Facebook・Twitterにて最新情報をお知らせいたしますので、ご来館の前にご確認ください。

広報用画像に関するお問い合わせ

「THE GREATS」広報事務局(ユース・プランニングセンター内)
〒150-8551東京都渋谷区桜丘町9-8KN渋谷3ビル4F
Tel:03-6820-8105
Fax:03-6821-8869
E-mail:greats2022@ypcpr.com
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