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南瞻部洲図

江戸時代に描かれた仏教系世界図。鳳潭の「万国掌菓図」とよく似ていますが、日本の形やヨーロッパが南瞻部洲の北方に位置していることなど、いくつかの差異がみられます。

大陸の周囲には阿蘭陀船や南蛮船、飛行船など7つの船が描かれています。これらの船は江戸時代に刊行された節用集である『都会節用百家通』のなかに収められている世界図と一致することがわかっています。このことから、本図は『都会節用百家通』の初版が刊行された寛政13年(1801)以降に描かれたのでしょう。

【古地図】
名称 南瞻部洲図 なんせんぶしゅうず
作者名 不明 
時代 江戸時代、寛政13年以降か/1801年以降か
材質 手書手彩
サイズ 127.5×152.2
員数 1幅
その他の情報 南波松太郎コレクション

来歴:南波松太郎→1983神戸市立博物館

参考文献:
指定区分
分野 絵図・地図