老師父図
禁教により江戸時代の日本でかつてのように洋風画が描かれることはなくなりましたが、その技術を受け継いだ絵師が密かに制作したことをうかがわせる作品です。その写実的な立体・陰影表現から、本来キリスト教の聖人像として描かれつつ、両手を仏像のように印を結んだ形で表現することで仏教的な主題を偽装していると考えられます。表現の類似性から、「蜆子和尚図」との関連性が取り沙汰されてきました。
【南蛮美術】
【南蛮美術】
| 名称 | 老師父図 ろうしふず |
| 作者名 | 筆者不詳 |
| 時代 | 江戸時代初期/17世紀初期 |
| 材質 | 紙本油彩 |
| サイズ | 78.7×36.8 |
| 員数 | 1面 |
| その他の情報 | |
| 指定区分 | |
| 分野 | その他 |


