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既多寺知識経(大智度論巻91)

『大智度論』は、インドの龍樹が著したとされる全百巻からなる大般若経に関する注釈書。中国・日本で、仏教における百科全書的書物として大変重視されました。展示の経典は、跋文により、天平6年(734)、針間国造赤刀自が、知識(信仰を同じくする集団)の一人として書写し、既多寺(現在の加西市北町殿原町付近の殿原廃寺付近と推定)に奉納したことが判明する貴重なものです。謹直な文字からは、今から1300年前に生きた人々の信仰心がダイレクトに伝わってきます。

【古代の神戸】
名称 既多寺知識経(大智度論巻91) きたでらちしききょう だいちどろん かんきゅうじゅういち
作者名  
時代 天平6年/734年
材質 紙本墨書
サイズ 24.0×955.0
員数 1帖
その他の情報

来歴:1980神戸市

参考文献:
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
指定区分
分野 文書・書籍