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美女と黄金図

右側の女性像は伝源内「西洋婦人図」との類似性が目を引きますが、その影響関係については未詳です。その左で彼女に背を向けた男が、手に財布を弄びながら、なにやら企んでいるようにも見えます。「西洋婦人図」と同様に、右側の女性像の西洋製原図については未詳ですが、左側の男の図像に関しては、17〜18世紀のオランダ製もしくはイギリス製の銅版画を参照して描かれたことがわかっています。

【長崎ゆかりの近世絵画】
名称 美女と黄金図 びじょとおうごんず
作者名 Gaseo筆 
時代 江戸時代/18世紀後期
材質 紙本著色
サイズ 44.8×69.8
員数 1面
その他の情報 款記「Gaseo」 

来歴:1933池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:・塚原晃「メゾチントと洋風画 ―石川大浪筆『紅毛婦女図』の原図を中心に」『國華』1498号(2020)
指定区分
分野 油彩画