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寛文大坂図

大坂図の刊行は17世紀後半からはじまります。本図はそのなかでも早い時期である寛文元年(1661)に刊行された大坂図です。縦長の紙面の上部に大坂城が、その下部に島之内、船場、堀江などの町屋が続くように配置されています。大坂城周辺の京橋口定番下屋敷や玉造口定番下屋敷、東西町奉行屋敷などに記された在坂役人は古い情報を記載しており、刊記(奥付)に記された「寛文元年辛丑歳六月吉日」と一致しません。本図は印刷図でありながら現存が一点しか確認されていない、稀覯図です。

【古地図】
名称 寛文大坂図 かんぶんおおさかず
作者名 板元丸屋庄左衛門 
時代 江戸時代、寛文元年/1661年
材質 木版手彩
サイズ 91.5×58.8
員数 1舗
その他の情報 南波松太郎コレクション

来歴:南波松太郎→1983神戸市立博物館

参考文献:
・中村善則「航路図屏風考」(『神戸市立博物館研究紀要』第1号) 1984
指定区分
分野 絵図・地図