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ヨーロッパ図

6枚の銅版画を合わせた壁掛け用の大型ヨーロッパ地図。このセットとなった壁掛け用の大陸図が江戸時代にもたらされたことは、「世界四大洲図・四十八国人物図屏風」が証拠となります。このファルク図と屏風中の該当部分を比較すると、描写ならびに寸法ともほとんど一致しますが、絵師にとって実見したことのない樹木や人物の表情などは、その表現・描写に和風化した差異がみられます。

【古地図】【江戸時代の洋学】
名称 ヨーロッパ図 よーろっぱず
作者名 G.ファルク/アムステルダム刊 
時代 /1695年頃
材質 銅版手彩
サイズ 107.0×123.0
員数 1面
その他の情報

来歴:2000神戸市立博物館

参考文献:
・勝盛典子「世界四大洲図・四十八国人物図屏風考―典拠と成立事情をめぐって」(『神戸市立博物館研究紀要』第31号) 2015
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神戸市立博物館特別展『異国絵の冒険』図録 2001
・松田清「石川大浪筆「西洋婦人図」の源流」(『大和文華』105号 2001)
・三好唯義「江戸時代の日本へ伝わったオランダ製壁地図」(『関西大学博物館紀要』創刊号 1995)
指定区分
分野 絵図・地図