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青銅製経筒

本品を含むいくつかの出土品は、当館が入手した際には、神戸市北区淡河町の石峯寺発見品とされていましたが、後の調査の結果、福岡県内の経塚から出土したものらしいと判明しました。

銅鋳製経筒、瑞花鴛鴦(えんおう)八稜(りょう)鏡、朱書法華経残片などが、それにあたります。

特に、経巻の末尾には永久五年(1117)と記され、書写された年紀が明らかであり、共に出土した経筒や銅鏡の年代を考証する貴重な資料として、注目されます。
銅鋳製経筒は、胴部の中ほどに2条の突帯を削り出して作り出します。外面はロクロ削りで表面を調整していますが、内面は鋳放しのままです。底部は筒部と共に鋳出されています。また、 蓋とそれに対応する部分に小孔を4穴設けていますが、当初からの造作であるかは不明です。


【中世の神戸】
名称 青銅製経筒 せいどうせいきょうづづ
作者名 伝福岡県内経塚出土 
時代 平安時代後期/
材質 青銅、鋳造
サイズ 通蓋総高27.8㎝、蓋口径7.4㎝、蓋高1.6㎝、筒口径6.6㎝、筒最大径7.5㎝、筒底径7.1㎝、筒高27.3㎝
員数 1点
その他の情報 昭和23年4月27日重要美術品指定

来歴:1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・村上隆「神戸市立博物館所蔵経筒の材質について」(『神戸市立博物館研究紀要』第13号) 1997
・尾崎誠「神戸市立博物館所蔵銅鋳製経筒の保存処理」(『神戸市立博物館研究紀要』第13号) 1997
・森田稔「石峯寺経塚遺物の再検討」(『神戸市立博物館研究紀要』第8号) 1991
指定区分
分野 金工