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円球万国地海全図

薩摩藩の儒者、石塚崔高によって作成された東西両半球図。世界図の下にみえる天文関係の解説文は漢文で書かれています。北アメリカ大陸のカリフォルニア半島が一塊の島として、ニューギニアとオーストラリア大陸を地続きで描くなど、地理情報は古いままとなっています。また、世界図の周囲に配された「日食之図」や「九重天之図」などは、天動説によるもので、当時伝わっていた西洋天文学の成果は、まだ十分に採り入れられていません。江戸時代に刊行された世界図としては、東西が2メートルを超える最大のものです。


【古地図】
名称 円球万国地海全図 えんきゅうばんこくちかいぜんず
作者名 薩州石塚崔高志堅甫製并識 いしづかさいこう
時代 江戸時代、享和2年/1802年
材質 木版手彩
サイズ 118.6×219.2
員数 1舗
その他の情報 秋岡武次郎コレクション

来歴:秋岡武次郎→1989神戸市立博物館

参考文献:
指定区分
分野 絵図・地図