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七里浜 TNPERJENOSIMA

司馬江漢が天明年間(1781-1789)に制作した風景銅版画のひとつ。高い視点から俯瞰する表現をとっています。ここで司馬江漢の関心は富士山よりも、江之島・小動岬(こゆるぎみさき)を奇怪な岩塊として表すこと、池のように静かな太平洋に無数のさざ波を描き、ある種のリズム感を表出しようとしたのかもしれません。寛政年間(1789-1801)の油彩画「相州鎌倉七里浜図」(当館蔵)に見られるようなダイナミックな空間と動感を示すまでには至っていません。

【江戸の絵画】
名称 七里浜 TNPERJENOSIMA  しちりがはま
作者名 司馬江漢 しばこうかん (1747-1818)
時代 江戸時代、天明7年/1787年
材質 銅版筆彩
サイズ 28.4×41.5
員数 1面
その他の情報 落款「丁未秋日司馬江漢刻并画」反射式眼鏡絵

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
指定区分
分野 銅版画